京都市北区 鞍馬口 OSTEOPATHY and PILATES RK(オステオパシー&ピラティスアルケー)
爲澤健太です。
前回は自然治癒力についてお伝えしました。(前回の記事はこちらから。)
今日は自然治癒力を持つ生き物と、生き物ではないもの(死んでいるもの)を分ける
生命力について考えたいと思います。
オステオパシーの創始者であるA.T.Stillは、
生きた人間と、死んだ人間の違いは何かと考えていました。
Stillはこう考えました。
生きている人間は、呼吸をしている(肺や胸郭が動く)。
顔色も良いし、体温もある(血液の動き)。
反射や随意的な動きがある。
生きているものには動きがあると考えました。
そこで、死体(物質)に、動き(機能)を持たせると生命を活性化できると考えました。
しかし、それだけではどうしても生き物を定義することができません。
物質と機能だけでは、機械と変わりないですもんね。
Stillは、物質と機能に命を持たせるものとして、Spiritを物質と機能の上に置きました。
StillはSpiritを“偉大なる建築家”“偉大なる創始者”と呼びましたが、Spiritをどのように呼び、どう捉えるかは人によって変わってくると思います。
“人間を人間たらしめている。あるいは自然を統括している不思議な力”だと思ってもらうと良いと思います。
なぜ肝臓はその位置で形で、肝臓としてのの機能をもっているのか。
なぜ赤ちゃんは誰にも教えてもらうことなく、食べたり飲んだり、排泄したりできるのか。
そんなのDNAがあるからだ!と言われるかもしれません。
ではなぜそのDNAはそのように働くのでしょうか?
なかなか科学では解明できないものかもしれません。
実際科学が私たち人間をどのくらい解明したのかといえば、せいぜい10パーセントほどではないでしょうか。
しかし、科学で解明できていなくても、
何か不思議な、大きな力が働いていることは確かです。
そしてその力を私たちは皆利用することができます。
自分で意識しなくても、必要な場所に赤血球は酸素を届けてくれます。
自分で意識しなくても、白血球はウイルスと戦ってくれます。
自分で意識しなくても、損傷した組織は治っていきます。
誰しもが無意識にこの力を利用しています。
西洋医学にしろ東洋医学にしろ、その他の整体やヒーリングにしろ、
何かを受けたことで治るということはありません。
どれも治るきっかけを与えるだけです。
それを受けて、あなた自身の身体が治る力を発揮してくれて、
はじめて治癒が起こります。
あなたの身体を治せるのはあなただけです。
どんなに身体が歪んでいようと、どんなに運動不足でも、どんなに歳をとっていても、
身体はいつも治ろうとしてくれています。
これは本当にすごいことです。
自分の身体を労いたいと思いませんか?