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​OSTEOPATHY  / オステオパシー

OSTEOPATHY について

アメリカ人医師の A.T.Stillは、同じ病気であっても、助かる人がいる一方で、亡くなってしまう人がいるのは何故かということに疑問を持ち、西洋医学のやり方に拘るのではなく、人の身体がどうなっているのかをつぶさに観察し、正常な構造と機能から逸脱した結果として病気が起こると結論づけました。

本来人が持つ自己調整力や自然治癒力か最大限に引き出されるために、どのようにして逸脱した状態から正常な構造と機能を取り戻すのか、Still医師は「人の全体性」を忘れませんでした。

西洋医学、とりわけアロパシーは身体を部分、部分に分けてみます。

目に問題を抱えているなら原因は目にあり、腰の痛みであれば、原因は腰にある…という具合に。(問題が起きている場所に原因が見当たらない場合や複数の症状に関連性が西洋医学的に見いだせない場合は「原因不明」や「~症候群」とされる)

しかし、Still医師はそのような身体のみかたはしませんでした。彼は身体の組織と組織を繋ぐ膜組織というものに注目していたためです。

膜組織は細胞一つから組織、臓器、器官それぞれを包み、隣接するもの同士を繋ぎ、幾重にも層になって重なっています。それぞれの膜組織が滑ることでテンションを逃がす工夫をしています。(自己調整力) ただ、膜組織自体には柔軟性が乏しく(ブルーシートのような硬さ)、関節の位置の異常や、内臓の緊張はダイレクトに膜組織にテンションをかけます。それはまたその膜組織が繋いでいる他の組織や臓器、骨などを引っ張る力となり循環や呼吸、動きの妨げとなります。(打撲や捻挫など、外傷による衝撃も出血や腫れている部位から離れたところへと波及しています。)

つまり、膜組織を介して身体のどこかで起きた異常が別の場所に影響を及ぼすのです。これを私たちが痛みや不快感、病気として認識しています。

さらに、結果として同じ病気の人がいたとしてもどのようにして正常な構造と機能から逸脱したかは、その人のバックボーンや生活習慣、生活環境、思考や選択によって大きく異なります。

つまりそれは、同じ病気の人がいたとしても、その病気になった原因は異なるということであり、Still医師は西洋医学が同じ病気であっても症状や経過(治る治らないも含めて)には個人差があるとして簡単に片づけられてしまう、その「個人差」というものは何なのかということを追求した人でした。

個人差は各々の身体の状態ということができます。身体中の骨や関節の位置関係、内臓の緊張度合い、頭蓋骨やその中の脳から足の指先まで張り巡らされた血管や神経、血液やリンパ、体液の流れなど。

それらがどのような状態にあるのか、ということが個人差であり、オステオパシーでみるのはこの個人差の部分です。

オステオパシーでは手で身体に触れて骨、関節、内臓、血管、神経、リンパ、頭蓋、脳、ホルモン、組織、体液の流れ、細胞などがどのようになっているか、膜組織のテンションを介して見極め、全体の調和を取り戻して人本来のはたらきに委ねることで痛み、不快感、病気など様々な問題を解決していきます。

オステオパシーは同じ結果が出るのなら、どんな方法でもよいと言われます。

それは、Still医師が方法に拘ることよりも目の前の人の「生きる力」を「健康」をしっかりと捉えなさい、という哲学を遺してくださったからです。

​必要に応じて身体を大きく操作したり、関節をボキっとすることもありますが、RKでは現在、身体の特定の部位に触れて膜組織に働きかけ、組織が緩みやすいように角度を調整する手法をよく使っています。軽い力で行うため、痛みはありません。

年齢性別を問わず施術を受けていただけます。

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