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対処療法の危険性②

対処療法

腰には腰。

膝には膝。

肩には肩。

糖尿病には糖尿病の薬。

血圧には血圧の薬。

睡眠障害には〇〇

乾燥肌には〇〇

ダイエットには〇〇

熱中症には〇〇



これをひとつや、ふたつならなんとかなるかもしれない。


でもこれだけあるとそれだけで頭が痛くなる。

そんなときには頭痛薬!

なんてやっているとホントに身体が持たないと思う。



「そんなこと気にならない」


と、思う方もおられるかもしれない。


でもそれぞれの対処療法が、

回り回って他の症状の原因になっている可能性があると言われればどうだろうか?


せっかく対処してるのに、

それが原因で別の症状が出てくるのは

本当にもったいない。


人の身体のはたらきは

様々な部位が相互に関わり合いながら、

全体を形作っています。


そのため、

「腰の痛みの原因は〇〇です。」

とは簡単には本来言えない。


腰だけみても骨、関節、筋肉、靭帯がたくさんあり、

そこにくる血管、神経があります。

血管と神経の通り道に問題があり、

また膜組織を伝って、遠く離れた問題が腰に影響を出します。


腰だけみてもこれだけ要素があるのに、

上に挙げた症状の原因を考えれば、

どれだけの部位を考えないといけないだろう?


下手に手を出せば、話をややこしくするだけなのがわかるのではないでしょうか?


絡まった糸をほどこうとしてるときに、

横の人がいっちょ噛みで関わってきたら、

ほどく糸口を見失ってしまうと思います。

それを何度も何度もやられたら、

どんな気持ちになりますか?



複雑に作用し合う身体のはたらきを最大限尊重するには、本当に必要な手当をし、

あとはできるだけ身体に任せることです。


オステオパシーの創設者であるA.Tスティルは、

「(上手くいってない部位を)見つけて、治して、放っておきなさい」

と言っています。


まさに対処療法との違いを言い表す言葉だと思います。


今後よりたくさんの病気が出てきます。

対処療法で身体のはたらきを妨げず、

全人的に、全体性のなかで、身体をとらえる必要性がより求められるようになります。


今からその視点を持てるのか。

健康に生きるための岐路ではないでしょうか。


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