京都市北区 鞍馬口 OSTEOPATHY and PILATES RK(オステオパシー&ピラティスアルケー)
爲澤健太です。
前回は風邪の話で、ウイルスを退治するために、いろいろな症状を出しているという話をしました。
今日は自然治癒力について難しくなりすぎないように書きたいと思います。
自然治癒力の例としては、前回のブログで書いた
ウイルスや細菌など自分以外のものに対する免疫や炎症。
そして切り傷や骨折などの修復
といったものがわかりやすいかと思います。
その他にもお医者さんにも見放された腫瘍が治ってしまったりといったことも
含められるかと思います。
この自然治癒力ですが、これは生き物だけが持っている力と言えます。
アメリカのある有名なカイロプラクティックの先生はこんなことを言っていました。
「生きている人間と、死んでしまった人間のお腹をメスで切って、
すぐに縫い付けたとします。
一週間後に傷口から糸を抜いてみると、生きている人間の傷口は塞がっているが、
死んでしまっている人間の傷口は塞がることはない。」
同じ処置をしていても生きている人と、死んでしまった人とでは
そのあとに起こる現象は異なるんですね。
傷口を縫ったというのは治りやすい状況に整えただけです。
重要なことは、縫うことではなく、生きているということなんですね。
これが自然治癒力なんです。
薬を飲んだから治るのではありません。
手術をしたから治るのではありません。
整体を受けたから治るのではありません。
これらは全て傷口を縫うことと同じです。
状況を整えただけです。
それに身体が、自然治癒力が応えてくれるから治るんです。
この部分はオステオパシーでもピラティスでもとても大事にしている考え方です。
ではもう少し細かいところを見てみます。
自然治癒力とざっくり言ってしまうと、その正体が見えにくいです。
なのでここでは免疫と修復という先ほどの例で考えてみます。
免疫や修復といった力を発揮する一番の主役は血液です。
血液の中には、身体の全ての細胞に酸素を送る赤血球。
免疫や炎症を担当する白血球。
傷口をふさぐ血小板が存在します。
この血液が滞りなく流れていることや、
組織の状態を逐一報告してくれる神経や、細胞間の連絡がスムーズだと、
免疫や修復は働きやすい状態です。
そして血液は血管の中を流れており、血管や神経は身体中を繋ぐ膜に包まれています。
なのでこの膜に余計なテンションがかかって、血管や神経が圧迫されないようにしていたいんです。
骨を修復したいけど、そこにいく血管が圧迫されてしまって、血液が骨に行かないと
治せないんですよね。
工事したくても、道路が混雑していて、道具が来なければ工事できないですよね💦
だからオステオパシーでは血液を妨げてしまっている膜の緊張を探して、
その原因が固くなったり位置がずれた関節や内臓であれば、それを戻して、
血管や神経の圧迫を取り除きます。
これも傷口を縫うのと同じ意味合いです。
自然治癒力に最大限働いてもらうための状況を整えるということですね。
オステオパシーの創始者である、A .T .スティルは
(異常を)「見つけて、治して、放っておきなさい」
と言っています。
状況だけ整えれば、あとは身体が自分で治そうとしてくれるんです。
これは身体の痛みでも同じです。
患部の血流が改善すると痛みがとれることも多いです。
これも自然治癒力のなせるわざですね!
身体が持っている力って本当にすごいです。
またもう少し深めていきたいと思いますが、今日はこのあたりで!!