なぜオステオパシー⑤


前回の内容はこちらから。

今日は他のカイロの話。

カイロのテクニックの中には、

器具を使って施術するものがあります。

アクチベーターという

ものが代表的かなと思うのですが、

僕が学んだのは、

トルクリリーステクニックというもの。

これは

‘’骨を動かす”

という目的で行われるものではありません。

背骨の中には脊髄という

中枢神経があります。

脊髄は頭の方に行くと

脳に繋がっていきます。

これらの中枢神経(脳と脊髄)は、

硬膜という膜で包まれています。

硬膜は背骨の数ヶ所にくっつく

部分があるのですが、

トルクリリースでは、

その硬膜が背骨と

くっついているところを

ターゲットに施術します。

そうすることで、

硬膜を介して 脳の中にある

報酬系と呼ばれる部位に影響を与えます。

報酬系というのは、

いきいきとした、幸福で気分の良い状態を

感じるときに関わる部分。

この報酬系が上手くはたらかないことで、

気分の良い状態を感じることができず、

その結果として不快感(痛みなど)

を感じるということです。

ちなみに、

このトルクリリーステクニックを

開発した方は、

カイロプラクターであり、

ドクターでもあるのですが、

その経歴がすごく、

映画やテレビにもなった、

マイアミバイスという組織の

設立に関わったそうです。

この方は医学部に行くための奨学金を

得るために、

警察ではたらいてそうです。

地域的に薬物が絡む事件が多く、

当初取り締まりを強めれば、

犯罪件数を少なくできると考え、

マイアミバイスができたとか。

しかし、

いくら取り締まりを厳しくしても、

再犯率が下がらないという現実にぶつかります。

そこでその方は、

「薬物依存は犯罪ではなく、

病気なんだ」と気づいたそうです。

そして後に、

トルクリリーステクニックを開発されるのですが、

トルクリリーステクニックが

何に1番効果をあげているかというと、

依存症の治療に対してなんです。

従来のカウンセリングや、

ミーティングなどの治療は、

効果はあるのですが、

それはその治療を継続する場合に

限られます。

どうしても依存症患者の方は、

ドロップアウトしてしまい、

再び薬物に手を染めることになります。

そこでこのトルクリリーステクニックを併用することで、

治療の継続率を高める効果があることが、

科学的に証明されました。

今ではアメリカの薬物事件では、

罰を受けるか、

治療を受けるかを選択できるそうです。

さて、このトルクリリーステクニックですが、

優れている点がもうひとつあります。

科学的であるためには、

やはり誰がやってもある程度、

同じことができなくてはいけません。

そのために施術に器具を使うのですが、

その他にも、

身体を検査する手順が

きっちり決まっているので、

その通りに検査していけば良いということになります。

全体の施術時間も5分ほどあれば十分で、

施術の効果も身体中に広がります。

これだけ聞くと良いことだらけなのですが、

欠点もあります。

それは施術の姿位が決まっていること。

そして、厳密に検査するために、専用のベッドがいることです。

検査も施術もうつ伏せで行います。

検査にはアキレス腱反射というものを使い、(足首を素早く動かす)

すぐに脚の長さを比べます。

うつ伏せでも呼吸ができるように、

また、脚の長さを正確に見るために、

専用のベッドが必要になってきます。

これのどこが欠点なのかというと、

このテクニックを使えない人が出てくるということです、

例えば、

ぎっくり腰でうつ伏せになれない人。

足首が痛くて、動かせない人。

脚を切断している人。

神経系に問題がある人。

あげればきりがないですが、

この方法に当てはまらない人には

使えません。

この欠点は僕の中では

かなり致命的に感じます。

クライアントさんにあった方法を

選択するのではなく、

テクニックにクライアントさんを

当て込んでいるように感じるからです。

このテクニックの後、

ついにオステオパシーに出会うのですが、

次回は今までのことをまとめつつ、

少しオステオパシーと比較していきたいと思います。


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