私たちのお産17 -サポート病院での健診-


13週目で受けた 私にとって衝撃のマザークラスの後、

海(まある)助産院の宮川さんにマイ助産師として、

自宅でのお産介助をお願いすることに決めました。

しかし、自宅でのお産にはクリアすべきことがいくつかあって。

・助産師が介助できるお産は「正常分娩」(それ以外は医師の指示、処置が必要)

私たちのお産9 でも少し触れたGBS(B群溶連菌)が陰性かどうか

・パートナーを含む周囲のサポートがあるか否か

まずは大きくこのあたりでしょうか。

既に産婦人科医の診断を受けていた私と赤ちゃんでしたが、

宮川さんが「妊娠中あるいは分娩中に

医師による介助が必要だと判断した時のために、

提携している病院でも健診を受けてもらいたい。」とのことでした。

断る必要もなく

何なら宮川さんも同席していただけるという贅沢な健診。

お産に対して視点が異なり、

アプローチの仕方も異なる

助産師と医師に同時にみてもらえる贅沢な健診。

なかなかないですよね。

同じ分野だとしても、

異なる業種の方が同時に同じ人(こと)に対して、

リアルタイムでやりとりすること。

自宅出産ができなくなる時 ≒ 正常分娩ができない(もしくはスムーズに進行しない)

つまり、医師の介助が必要になる時です。

その時に、初めて「はじめまして」ではなく、

事前に母子どちらも身体の状態や経過を診てもらえるように

ネットワークを活用してくださる。

意見や対応がぶつかることやパワーバランスなんかもあると思いますが、

何かを達成するために

ひとつだけの側面より

多方向からみた方が起こり得ることへの想定や対処、準備がとりやすい。

逆に混乱を招くこともあるかもしれません。

しかし、事前に考えることによって「私たち」の選択ができる

もしくは、「私たち」の選択に近づける方法を探すことができるわけです。

そして、宮川さんは本当に「私たち」のことを考えてくださるので、

「私の健診はエコー写真の撮影ができないので、もし『エコー写真が記念に欲しい!』と思った時は遠慮なく言ってね。提携病院に予約をいれるから。他にも、もし気になることがあったら『よくわからないけど…』と思っていることも気にせず言ってね。今のこの時しかないことだから、逃して後悔せず出来得る限りやりたいことはやりましょう。」

と最初の時に言ってくださって。

人としても施術家としてもまだまだ未熟な私には、

なかなか専門分野を「他の人に頼る」と言えない、

言いたくない気持ちがあったりもするのですが、

こういう姿勢

感服します。

先日、パートナー 健太が綴った『「プロとして」が向く方向」

宮川さん自身のバックグラウンドも大きいと思いますが、

助産師として全力で目の前の「私たち」に寄り添う。

そのために必要だと感じたら垣根は関係ない。

目の前の「私たち」

そして、先に見える次なる「あなたたち」のためにやるべきことをやる。

「プロ」としての判断、見極めがそこにはある。

字面の良い「プロ」という言葉を

これ見よがしに連発してくる業者さんに

RKの二人が嫌悪感(憎悪?(笑))を抱くのは

中身のない言葉だと感じるから。

宮川さん、塩見さん、谷川さんに「プロ」の姿勢を感じたのは

浮ついた言葉の表現ではなく、

体現されていたから。

それは、経験年数や開業しているか否かではないんです。

さてさて、そろそろ本題に。

私のサポート病院の初受診は24週目の時でした。

宮川さんと病院のロビーで待ち合わせて

パートナー健太と3人で診察室へ。

もうこの頃には、経膣エコーではないので、

診察ベッドに横になり、医師が腹部エコーを撮る。

そういえば、私の受けたサポート病院の医師は女性ばかりでした…偶然かな。

エコーの当て方が手際よく、

「よく動く子だねー。」なんて言いながら、

パパっとサイズをチェックし、

「ここが左足で、顔がこっち向いてますねー。」

と、画面を指して教えてくださって。

計 4度のサポート病院での健診で3人くらいの医師が診てくださったんですが、

宮川さんにお願いして自宅での分娩を希望している、

と、分かっているので

手際よくチェックしてくれて、

気をつけるべき要点だけ伝えてくださった印象でした。

(私の場合だと、「お産間近のGBS検査が陰性になるように、生活と身体整えましょうねー」といったふうに)

そして、検査技師さんもおられるので

28 週目の時に、時間をかけて赤ちゃんの状態をチェックする

胎児エコーの日もありました。

仕事の合間を縫ってパートナー健太と合流しサポート病院へ。

不思議ですが、病院での検査の日、

私が緊張するからなのか、赤ちゃんも少し動き少なめで

私も若干、全身が強張るというか硬い印象が毎回ありました。

宮川さんの健診の日はむしろ楽しみで、

そんなこと全然なかったから不思議です(笑)

私の赤ちゃんは頗るエコーが嫌いで、

妊娠初期の産婦人科医院でのエコーでも

いつも逃げ回っていました。

なので、28週の時点で性別をエコーで確認することに

医師たちは成功していなかったのです(笑)

しかし、その日は胎児エコー。

検査技師さんが

赤ちゃんの状態をチェック(心臓の大きさや、成長のバランスがよいかなど)

をするために時間をかけてエコー検査していただける日なので、

医師もその時には「確認できるはず!」と。

私たちは、「産まれるまで分からないのもいいじゃない」と思っていましたが、

その先生の人間味が垣間見えて

なんだか嬉しいようなほっとする感じがしたのを覚えています。

エコー検査はだいたい20~30分くらいの予定でした。

「仰向け」が苦しかったらいつでも言ってね、と

若い技師の方が気遣かってくれながら始まりました。

先ほども書いたように

病院の検査日は赤ちゃんも緊張気味なのか、あまり動きません...

…エコーのプローブが当たるまでは(笑)

横で見ていたパートナー 健太が

「どこに足があるかわかるくらい」

お腹の赤ちゃんは動き回っていました。

技師さんも

「おぉ~、元気な赤ちゃんですね!!なかなか静止してくれない(汗)」と。

逃げ惑う赤ちゃんは、

恥じらいがあるのか、

ユーモアセンスがあるのか、

ミステリアスな演出を好むのか...

ようやく技師さんが

「性別!確認できるかもしれません!!」

「…」

「…ん!?あれ???」

「へその緒を脚の間に挟んでいて、確認できないですね(^_^;)」

「あ~、動いちゃったー。その体勢は...エコー撮りにくいんだけどな~」

なんと、赤ちゃん。

へその緒を脚に挟んで性別を隠すだけじゃなく、

ようやく動きが止まったと思ったら、

私の背骨に向きあって小さく丸まる

(超音波の届きにくい深いところでプローブに背を向けて丸まる)

という、技師さん泣かせの体勢を選ぶ(笑)

そこで、若い技師さんは

ベテランの技師さんを呼んで来てくださって

ベテラン技師さん「どこまで確認できた?」

若手技師さん「心臓と顔のパーツと性別も確認できてなくて...」

ベテラン技師さん「あら~、隠れん坊好きな赤ちゃんやね。」

不思議ですけど、

こういった一連の出来事の中にも

人との触れ合いや

赤ちゃんも含めて個性が感じられます。

倍の時間かかって検査が終わり、

私は次の仕事に慌てて戻ることになるのですが、

そんなことも振り返りながら笑える。

そういったことを、 穏やかに受け止められる余裕があることは 私にとってとても幸せなことでした。

同じ週の別の日に胎児エコーの結果を聞きに病院を受診したわけですが…

この日は結果を聞くだけの予定だったので

宮川さんの同行はなし。

「私たち」だけの受診でした。

診察室に入って話を聞くだけかなー?と思っていたら、

「お母さん、ベッドにお腹出して寝てね~」と。

「あ、今日も診てくださるんだ~」なんて思って横に。

その時(結果を聞きに行った日)、

赤ちゃんは逆子(私の頭と同じ向きに頭がある)の状態だったんです。

すると、医師は「念の為、来週も受診するように」

私とパートナー健太は

「最近よく動いていて、頭の位置がよく変わるけれど受診が必要か」

と尋ねました。

すると医師はもう一度

「念の為。このままお産まで逆子だと帝王切開になるから…」

と、『逆子体操』なる体操の用紙を医師から渡され

「別にやらなくてもいいですよ~。参考程度に~」と。

一応、病院での受診予約を取り、

「…う~ん。」

やらなくてもいいようなことを伝えて心配だけ煽られても…

…って今日、診察しないって話じゃなかったかしら?…なんて事を

帰り道二人で話しました。

そして、宮川さんに電話で

胎児エコーの結果と来週も受診するように言われたこと

「私たち」は今の時期(28週目)からそんなに

心配が要らないと思うのだけれど…と

率直に伝えました。

宮川さんも

「その通りだね。結果だけじゃなく診察もしてくださったんかー。

今、逆子でも玲子さんの状態も含めて

心配はあまりしていないよ。」と。

「ただ、もう一度エコーを撮る機会ができたわけだから、

予約も抑えたことだし、嫌じゃなければ受けてもいいんじゃない?

次の病院行く日は、『下に頭をむけててね~』と伝えておくといいよ(笑)」

と、一息つかせてくれました。

そして、一週間後の病院。

宮川さん同行という心強いカードを引っ提げて(笑)

診察室に入ると、念が通じたのでしょう(笑)

赤ちゃんはしっかり頭を下に向け、

エコーから逃げ、

「性別確認をさせてくれない~」と医師泣かせな遊びをし、

「問題なし。順調です。」

と、あっけない受診終了のゴングが鳴る(笑)

「なんじゃそりゃ(笑)」

と、拍子抜けの二人に

宮川さんが「良かった一安心。」と優しい笑顔で応えてくれる。

こういうやり取りが「私たち」にはたくさんあったわけですが、

ない状態