内臓の緊張が身体の痛みに関係することがよくあります。
オステオパシーでは身体は全て繋がっていると言っているので、
内臓の緊張でも腰の痛みや肩凝り、膝の痛みなど、
身体の痛みが起きても不思議ではありません。
しかし、そうは言われても、
なぜ内臓と痛みが関係するのか
イメージしにくいのも事実だと思います。
(ここで言う内臓の緊張は内臓の病気という意味ではなく、
内臓支えている靭帯や膜の硬さ、臓器自体の動きの悪さの意味です)
自分自身振り返ってみても、
オステオパシーに出会うまでは
内臓と痛みに関係があるとは思いませんでした。
柔道整復師の国家資格を
取得するために、内臓の解剖や機能は
学習するのですが、
正直言って、
卒業したらその知識をどこで使うのだろう…
程度に思っていました(^-^;
身体の動きは関節と筋肉のはたらきによるものだと
決めつけていました。
ところが、オステオパシーに出会って
身体の繋がりを学ぶ際、
その講師の先生が発した言葉で、目が覚まされました。
内臓と身体の動きの関連についての話なのですが、
その先生はこんな質問を投げかけました。
「背骨の関節や筋肉に何の問題もないと仮定して、
身体を後ろに反らせる時に、
口からセメントを流し込んで消化管をガチガチに固めた場合、
身体を後ろに反らせることができるか?」と。
例えはともかく、
答えは反らせないですよね。
つまり、
身体を後ろに反らせる時には、
内臓も適切に動ける余裕がないといけません。
いくら関節や筋肉が問題なく機能していたとしても、
内臓の硬さがある状態では身体を反らせることがだきない。
これは僕の中ではとても衝撃的でした。
いかに狭い範囲でしか考えてこなかったのか
ということを思い知らされました。
腰が痛い人で、
なかなか身体を反らせることはないかもしれませんが、
いざ反らせると痛みが出る人は多いです。
そのときに背骨や筋肉ばかり施術してもなかなかよくなりません。
そして痛みがないという人でも、
脚を曲げずに身体を反らそうとすると、
全然反れないという人が多いです。
それだけ内臓が硬い人が多いということでもあります。
腰の痛みが続いているけど、
内臓なんて考えてなかった。
という方は一度オステオパシーを受けてみてはどうでしょうか?