今日は、HNKのシリーズ「人体」”骨”についてです。
実はオステオパシーと骨は切っても切れない関係があります。
そのことは後で書くことにして…
一般的に骨の役割というと、
身体を支える「支持」
筋肉よって動かされることによる「運動」
脳や内臓を護る「保護」
カルシウムの「貯蔵」
骨髄による「造血」
だいたいこの辺りがよく知られています。
番組の中では、
記憶力アップ
免疫アップ
筋力アップ
精力アップ
などにも関与しており、
総じて「若さを保つ臓器」
として紹介されていました。
あまり聞いたことがないな
と思いながらも、
大腿骨の骨折後に
寝たきりになってしまい、
どんどん体調が悪化して…
ということはよくあることなので、
それを考えればあり得ることかなという印象でした。
でも逆に、
元気に身体を動かせているうちは、
記憶力も免疫力も
しっかりはたらいていないといけない
と考える方が自然なのかなと思ったりもします。
ともあれ骨を健康に保ちましょうという話にはなるのですが、
番組では骨の病気として、
骨量が減ってしまう病気と骨量が増えすぎてしまう病気が紹介されていました。
骨量が減ってしまう病気は、
自転車の選手だったのですが、
選手として絶頂期の時に、転倒、骨折し、
病気が判明したそうです。
逆に骨量が増えすぎている方は、
頭蓋骨だけ骨量が増え、次第に脳を圧迫するため、
定期的に骨を削る手術が必要だそうです。
この2つの病気のカギを握るのがスクレロスチンという物質で、
骨を作るのをストップする機能があります。
そして、なんとそれを出しているところも骨なんです。
骨は常に自らを作って、壊してを繰り返しており、
それによって丈夫な骨を維持しています。
そこでスクレロスチンが多すぎると、
骨を作る作業がストップしたままになるので、
骨量が減ることになります。
一方、スクレロスチンが減ると、
骨を作り過ぎて骨量が増えすぎてしまいます。
骨量が減ってしまう病気に罹った自転車の選手は
子どものころから自転車ばかり乗っていて、
ランニングなどの運動が不足し、
脚の骨に衝撃がない分、スクレロスチンが不足し、
骨量が減っているのではないか。
と結論づけていました。
さてここから疑問なのですが、
では他の自転車の選手や水泳選手なども罹りやすいのか?
車椅子生活の方は?
全然運動しない方は?
そこまで骨量が減ってしまうのか疑問になります。
骨量が増える病気は、
なぜ頭蓋骨ばかり増殖するのか…
説明されると一見わかったつもりになりますが、
なにかこじつけられているような気がしてなりませんでした。
もう少し他にも原因になることが
ありそうな気がしてしまいます。
そうは言っても、
骨の健康が若さの秘訣ということで、
骨の状態には、注意を払いたい
という方が増えるのではと思います。
さてさて、話は変わって、
オステオパシーと骨の関係ですが。
オステオパシーは、
osteon(骨)と
pathos(病理)という言葉でできています。
骨は骨格という方が近いのかもしれませんが…
しかししかし、
実際に骨をターゲットに施術することもあります。
世間にはいろいろな手技療法がありますが、
骨そのものをターゲットに施術することは少ないと思います。
(ボキっとするのは、ターゲットは関節です)
なぜ骨自体を施術する必要があるのか。
次回はそのあたりを書きたいと思います。