京都市北区 鞍馬口 OSTEOPATHY and PILATES RK(オステオパシー&ピラティス アルケー)
爲澤健太です。
少し前の話になりますが、
テレビで芸能人の健康診断をして、
その余命を発表するという番組を見ました。
見た感想としては、
やれやれ…という気持ちが99%と、
怒りの感情が1%
という感じ(-_-;)
まず感じたのが、
出ているお医者さんは、
健康の専門家と言われていましたが、
実際は病気の専門家。
それもごくごく一部の病気の…
ある検査の数値や、
MRIなんかの所見だけを見て、
こんな危険があるから、余命何年。
というような説明ばかりでした。
一方、
ある高齢の登山家の方がスペシャルゲストとして出てこられて、
ご自分の健康法をVTRで紹介されていました。
そのVTRの中で、
かつて、この登山家の方も、
病気にかかり、主治医の先生から、
余命宣告を受けたそうです。
(何の病気で、余命がどれだけだったかは忘れました(;´・ω・))
でもその余命を超えてもまだ生きているよと言っておられました。
そうなんです。
お医者さんの余命宣告なんて、
こんなもんなんですよね...
ある病気の5年生存率は何%。
というような、統計的な研究はたくさんされています。
なので、そういう説明であればまだ納得できるんですが、
余命何年なんて言ってしまうのは、
お医者さんと言えど、
占いレベルです。
挙句、番組では、
3週間程度の、運動や食事制限をしてもらって、
もう一度、健康診断をして、
「この数値が下がってきたから、余命が3年延びました。」
みたいな説明で、
スタジオは、
「良かったねー」という雰囲気。。。
ここでやれやれが99%に到達。
3週間程度で、余命が3年延びるなら、
だれしも不死になれるのでは…
てか、この余命はあなた方の匙加減では…
本当にいい加減な内容で、
余命なんてセンセーショナルなことを持ち出して、
こんなことしてるから医療に対する不信がでるのでは。
また別の番組で、
「どんな医者が信頼できるか現役の医者に聞きました。」
という内容のものをみました。
それによると、
「何の病気ですか?」
と尋ねて、
答えが分からないときに
「わかりません」
と答えてくれるのが信頼できる医者だと言っていました。
だれが信頼できるかということが設問になることも少し驚きなんですが、
こういうのって、
第一印象や、その後のコミュニケーションで自分で判断することではないでしょうか。
機械的に人を判断するような姿勢はどうなのか。
そもそも、普段目の前の人間を信頼できるかどうか、どうやって判断しているのか。
いつも他人軸で生きているのか。
これでは医療側、患者側、双方の不信が強まるばかりではないでしょうか。