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医療に対する期待が危険な理由


京都市北区 鞍馬口 OSTEOPATHY and PILATES RK(オステオパシー&ピラティス アルケー)

爲澤健太です。

先日NHKで、人体というシリーズの特集が始まりました。

内容は、身体の中での情報伝達の仕方は脳から出ていると考えられていたのが、

実は身体のあらゆる臓器が直接メッセージのやり取りをしていることが分かってきており、

それに注目することで、新しい治療法が見つかってきた。

というものでした。

そのメッセージがどういうものかと言うと、

例えば、腸であれば、ご飯が来たという情報を脳や胃や膵臓に伝え、

受け取った臓器が、それに応じた反応を起こす

というようなものです。

まだプロローグと第1話が終わったところなので、

全体としての話はまだわからいのですが、

プロローグで気になった場面というか、

会話があったので、そのことについて書こうと思います。

番組中に、ゲストの方から、

これだけ身体のことが分かってきたのなら、

不摂生していても、なんとかしてもらえるんじゃないの?

というような発言されていました。

それに対して、

京都大学の山中伸弥先生が、

わかってきたとは言え、全体の10パーセントぐらいが分かってきただけだから

とおっしゃっていました。

このゲストの方のような考え方、

最新の医学や、薬でどんな病気も治せるようになる

という考え方をされている方はけっこう多いと思います。

ですがこの考え方は危険です。

その理由は山中先生の答えとほとんど同じなのですが、

例えば薬である臓器の過剰なはたらきを抑えたとします。

そうすると、それに付随して

他の臓器に送らないといけないメッセージが送れなくなるかもしれません。

一般的にいう副作用というイメージに近いかもしれません。

身体の10パーセントしかわかっていない状態で、

ひとつの臓器の役割を弱めたり、強めたりすることは

身体にとって本当に良いことをしているのか…

また、身体中の臓器が、お互いにメッセージを交換し合っている

ということは、

それぞれの臓器のバランスはとても精密に保たれていると思われます。

なにかの病気に罹るということは、

そのバランスが崩れているということであり、

その崩れたバランスをまた外から薬を投与して…

ということをしていると、さらにバランスはとりにくくなります。

その結果として身体がどんな反応をするのか。

全く予想外の症状が出てきたとしても、不思議ではありません。

そもそもなぜ臓器間のメッセージやバランスは崩れてしまったのか。

そこを考えないといけません。

残念ながら今の医療が行う投薬や手術は

そこに目を向けていません。

周りとメッセージのやり取りができなくなった臓器に

蓋をして無視しているようなものだと思います。

本当にやるべきことは、

再び臓器間でメッセージをやり取りできるようにすることであり、

さらに言えば、

メッセージのやり取りができないような状態にしないことが大事です。

そのために頼れるのは

医療ではなく、あなた自身です。

身体について解明されればされるほど、

私たちがしなければならないことは、

薬や手術などに頼ることではなく、

身体が本来持つ力をどうすれば発揮し続けられるのか。

それを自分に問いかけることではないかと思います。

身体にとって必要な薬は身体がもともと持っています。

身体が滞りなくはたらくことができれば、

外から薬を与えることは毒にしかなりません。

医療に対する信頼よりも、身体に対する信頼を。

そんなことをテレビを見ながら考えました。


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