京都市北区 鞍馬口 OSTEOPATHY and PILATES RK(オステオパシー&ピラティス アルケー)
爲澤健太です。
今日は前回に引き続き、オステオパシーとピラティスの相乗効果について見ていきます。
(前回の記事はこちらから)
オステオパシーでは、主に身体の全ての組織を包む膜に、
局所的にテンションがかかることによって、
そこに行く血管や神経の流れが妨げられることで、
正常なはたらきが妨げられた結果、痛みや不快感、病気に繋がる
と考えています。
なので、身体全体を診て、膜のテンションを作っている原因を見つけて取り除くことで、
痛みや不快感を起こしている部位の血流が回復し、
症状が取り除かれることになります。
この血流という観点から今度はピラティスを見ていきたいと思います。
ピラティスでは呼吸と、背骨ひとつひとつと言うように、
とても微細な動きを意識して行います。
それが血流とどのように関係するかと言うと、
血流で運ばれるものは、酸素と栄養です。
呼吸によって酸素の取り込みが増えると、その分目的とする部位に届く酸素の量が増えます。
そして、微細な動きを意識することで、
その意識した部位の血流量は増えることになります。
なので、オステオパシーで開放された部位にさらに多くの血液が流れ込み、
痛みを引き起こしたりする不必要な物質を洗い流すように排出してくれます。
これが痛みに対していい効果が見られる理由です。
次に痛みが長い間続いていると、
動作に対する恐怖心や、痛み自体を記憶してしまっており、
患部に問題はなくても、痛みを感じてしまうことがあります。
動きや記憶とリンクした痛みが残っている場合、
オステオパシーの施術にピラティスを加えることで、
動きや記憶と痛みの間の関係をリセットすることができます。
これも痛みに対してオステオパシーとピラティスが貢献できる理由です。
また、長い間痛みに悩まされていると、
痛む部位をかばっていたことで、
身体を使い方に偏りが出てしまいます。
オステオパシーで内臓なども含めた、
身体の協調性を取り戻し、
ピラティスで普段無意識に使ってしまっている
動きを修正し、よりバランスのとれた身体になります。
そうすることで、外の環境が変化したとしても、
それに対して、他人からの助けや、薬などの力を借りることなく、
自分自身の力で、対処できるようになります。
オステオパシーの創始者のA.T.Stillは、
動きによって命が宿り、呼吸によって生命力を活性化することができる
と考えていたようです。
(動きは目に見える動きだけではありません)
まさにオステオパシーとピラティスは
お互いに生命力をアップさせる相乗効果を持っています。
それが自分の健康を自分で守ることに繋がっていきます。