2017年4月26日

風邪について考える

京都市北区 鞍馬口 OSTEOPATHY and PILATES RK(オステオパシー&ピラティスアルケー)

爲澤健太です。

今日は風邪とその症状についてです。

風邪というのは医学用語では感冒と言います。

その定義は、上気道の感染です。

上気道というのは、鼻、口、喉をイメージしてもらえば良いと思います。

なので最近、胃腸風邪という言葉を聞くことがありますが、胃腸というのは、

喉よりも末端の方なので、風邪と胃腸というのは矛盾が生じますね💦

症状としては、喉の痛みや咳、発熱、鼻水などがありますね。

風邪に対して効く薬を開発すればノーベル賞をとれる!

なんてことを

聞いたことがあるのではないでしょうか?

でも風邪ひいたときに薬飲んでるよ!

って方もおられるのではないでしょうか?

考えられる薬として一つは抗生剤です。

抗生剤は細菌を殺す薬です。

ですが、風邪はウイルスに感染するのがほとんどなので、

残念ながら抗生剤はウイルスには効果がありません。

次に考えられるのは解熱剤や咳止めなど、出ている症状を抑える薬です。

何か身体に症状が出ていると、会社や学校に行くのもしんどい。

だからその症状を抑えてしまおうということですよね。

でもここで少し考えてみましょう。

なぜその症状が出ているのでしょうか?

喉の痛みはそこで炎症を起こしてウイルスと白血球が戦っているからです。

咳や鼻水はウイルスを身体の外に排出するためです。

熱が出るのは、熱自体でウイルスの増殖を抑えたり、

白血球が働きやすくなったりするためです。

ではその症状を薬で抑えてしまったらどうなるでしょうか?

ウイルスと戦う力を邪魔してしまうので、結果的に風邪をひいている期間が長くなります。

何が何でも休めないときもあると思うので、絶対に薬を飲むなということではないですが、

症状を抑え込むのは身体のメッセージを無視していることだと思います。

なので毎回毎回、風邪をひくたびに薬を飲むのはやめましょう。

しんどいとは思いますが、一生懸命ウイルスと戦ってくれている身体に感謝しながら、

ゆっくり休むことも必要です。

またいずれ紹介したいと思っているのですが、

風邪は病気ではなく、病気にならないように、

身体のバランスを整える働きがあると考える方もいます。

これも自然治癒力や、自己調整力の一つだと思います。

次回は自然治癒力についてもう少し見ていこうと思います!